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No.57 Soft Machine / Alive & Well: Recorded in Paris 1977(UK)

Soft Machine
ソフト・マシーンは、まずネーミングに惹かれた。
ビート文学の大家、ウィリアム・バロウズの作品名だと知ったのは少し後の話だ。
カンタベリーシーンを代表するプログレッシブ・ロック史上のビッグネームで、元々ロバート・ワイアットのバンドであったのを、マイク・ラトリッジ、さらにカール・ジェンキンスが継承した。
そう言えば、ポリスのアンディ・サマーズのプロフィールによく「元ソフト・マシーン」という記載があったが、彼が参加したレコーディングはない。

自分が最初に聴いたのは、1970年代末、カール・ジェンキンス仕切りの後期ソフト・マシーンのライブ盤だった。テクニック指向のジャズ・ロックだが、やはり流行のフュージョンとは一線を画した英国らしさ、懐深さを感じさせるハイセンスな大人の音楽であった。

主役は、アラン・ホールズワースと交代したジョン・エサリッジ。
痛快な早弾きギターリストとして最も脂の乗り切った時期の名演だ。

以前はとても洗練されたサウンドだと思っていたが、今、聴くとやはりヒューマンな力量に依存した職人芸だ。そんな中、終始シーケンサーの反復音を中心としたラストチューンは異彩を放っており、カール・ジェンキンスミニマル・ミュージックへの指向を伺わせる。
それでも違和感がないのはやはり秀逸なセンス故であろう。