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No.52 Missing Persons / Spring Session M 1982(USA)

Missing Personsは最初、LAからエレクトロニック・ロックの新鋭として普通に登場した。例えば、BerlinとかThompson Twins同様、流行に乗って全米チャートの上位に食い込んできたニューカマーだった。
当初からデイル・ボジオの奇妙な発声のヴォイスとエキセントリックなステージコスチュームが話題となった。
しかし実はUKにも参加した美形の天才ドラマー、テリー・ボジオが率いるバンドで、しかもメンバーはフランク・ザッパの門下生から成る本格派だと知り、俄然、興味を覚えた。有名なUSフェスティバルに登場し、後のX Japanなどにも大きな影響を与えたであろう、ビジュアル効果も計算したテリーの華やかなパフォーマンスも彼らの知名度を一気に引き上げた。
ヒットしたアルバムを改めて聴くと、いかにもアメリカ人的ジャンクさ漂うコンパクトなポップ・チューンにも関わらず、圧倒的なバカテクの応酬である。奇をてらった女性ヴォーカルは個人的にどうしても受け入れがたいが、テリーのドラミングはUK以上かと思うほどの切れ味を見せているし、それ以上にこの後、デュラン・デュランで活躍するウォーレン・ククレロのギターがソロ、バッキングともに冴え渡っている。
中でもこの両者が最高の名演を聴かせるのがこの曲、スピードの乗った小刻みなドラムと、色気のあるギターのトリッキーなフレーズと響き。さすがザッパ・ファミリー、本物である。