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No.31 Renaissance/Ashes Are Burning(燃ゆる灰)

クラシカル・ロックの雄と言えばルネッサンス
その代表作として廉価版シリーズで再発されたのを買った。
1983年、中学三年生の夏だった。
その時はエイジアから遡って入ったイエス、EL&Pに熱中していたので、このルネッサンスにも同じ音を期待した。
リズムの切れが良くて、カラフルな装飾音による豪華なロック・シンフォニー、しかし肩透かしを食った。
アコースティックを中心とした何ともフォークっぽい芸風で、未熟な耳にはちょっと古めかしい音に思えた。
が若い感性は成長する。
半年もしないうちに真価に気付いて評価は一変して、むさぼり聴いたものである。
実際、かなり意識的にプログレッシブ指向を強めた次作「運命のカード」以後の作品群とはかなり色彩を異にしており、純朴で瑞々しいメロディー、簡素なアレンジと編成、そして何よりアニーのヴォーカル。
素材そのものが備えた魅力をピュアに味わえる、若い無垢な音楽である。

(2009/12)