No.24 UK/Danger Money

Danger Moneyは1983年1月に廉価版の輸入盤を買った。1,200円と嫌に格安だった。ジョンとエディはいるものの、いつの間にか、ビルとアランは姿を消して、テリー・ボジオなるドラマ―に代わっていた。
音のほうは・・・と言えば、何やら格段にストレートになっている。エイジアにぐっと近づいた感じがする。特にCaesar's Palace Bluesとシングルカット曲のNothing To Looseのキャッチ―なノリは、もうほとんどエイジアそのもの。まあ僅か3年のブランクしかないのだから当然か。
それからしばらくは普通に愛聴した。さすがにファーストの方が上等なのだと思っていたが、とにかくカッコよさはルックスも含めてどうしようもない魅力であった。

大学に入ってから、音楽学校で講師をやっていると自称する人物から、このDanger Moneyというアルバムは、純音楽的に見て、とにかく革新的に高度なことをやっていると聞かされた。音楽理論を知っている専門の人々に聴かせると、一様にのけぞって驚くという。テクニカルな斬新さ、独創性ではこれが一番だ、と言っていた。かなり怪しげな人物だったので、どこまで本当かどうかは定かではないが、言われてみれば、そんな気もする。表向きは確かにシンプルでダイレクトなノリ重視の音だが、よくよく聴き込むと造りは凝っている。
考えてみれば、エディーもテリーもザッパ門下を経た逸材、ただの売れ線をやるわけがない。
ということで、単に時代に抗うリバイバルではなく、正真正銘、1970年代プログレッシブ・ロックの最終結論、というのが本作の位置づけであるが、いかがであろうか。

(2009/12)