No.16 Boston/Boston(宇宙の彼方へ)

ボストンと言えば、トム・ショルツ。
マサチューセッツ工科大学出身の理系エリートというのが最高の謳い文句で、自分がMITという存在を知ったのはこれが最初だった。
同類と目されたカンサスのような本格派と比べると、いかにもキャリアの浅い、にわか仕込みのバンドであったが、アメリカン・プログレの代表格として脚光を浴びた。
そうは言ってもいいバンドだった。
ブライアン・メイを凌ぐようなゴージャスなギター・オーケストレーションはやはり独創的で鮮烈だった。
もう一つ、この後、主に北米大陸から登場する陽性プログレが自然とボストンを連想させるように、プログレ美学におけるある種の元型となった、と言えるかもしれない。

(2009/12)