No.7 1982年のころ

自分が意識的に洋楽を聴くようになったのは中学2年の1982年である。
当初は七つ年上の兄からの影響であったが、この頃は邦楽と洋楽の間に深い「ルビコン河」があった。

クラスの中で洋楽を聴くのは今も昔も少数派である。
しかし、その通過儀礼のパターンは明白であった。

①FMラジオを聴く。
②FM雑誌を読む。
ベストヒットUSAを見る。
ビートルズを聴く。
凡そこのあたりであろうか。

ともかく情報源はFMラジオであり、それをカセットテープに録音することを「エアチェック」と呼んだ。すでに死語かもしれない。
洋楽のメインストリームはビルボード、キャッシュボックスなどの週間ヒットチャート。これをベストヒットUSAとFM雑誌でチェックするのが最高の楽しみである。
またいわゆるMTVが一世を風靡したのも、この頃から数年間で、当時は年間チャートのトップ40くらいは大体、リアルタイムに認知していた。
1980年代後半、CDへの媒体移行とほぼ並行して、これらの全米チャートは権威を失い、ジャンルの細分化・多様化が進み、メインストリームは溶解、消滅していった。

考えてみると、一つの黄金時代だと言えるかもしれない。

(2009/12)