British

No.75 Cat Food /King Crimson

今は亡き北村昌士さんによるキング・クリムゾンの評伝『キング・クリムゾン―至高の音宇宙を求めて』は、情報の少ないネット石器時代にかけがえのない情報源だった。1981年の上梓だから、やはり北村氏が『フールズメイト』誌のまだ編集長だった時期であろう。…

No.38 It Bites/Eat Me In St. Louis

イット・バイツの「本質」に、遅ればせながら気づいて熱狂した私は、彼等が残した3枚のアルバムを貪り聴いた。まずは結果としては遺作となってしまったサード・アルバムだ。主要な曲はライブ・アルバム『Thankyou & Goodnight』に収録されていて、大のお気に…

No.37 It Bites/Thankyou & Goodnight

イット・バイツの『Once Around the World』が新旧プログレファンの間で話題になっていた大学1年の頃、自分の手元にもサークル仲間からカセットテープが回ってきて、さっそく耳を傾けてみた。最初は分厚いキーボードの洪水、ホールズワース的な早弾きソロ、…

No.33 Van Der Graaf Generator/Pawn Hearts

VDGGを初めて聴いたのはFM番組のプログレッシブ・ロック特集で流された「焦土」であった。当初はカリスマレーベルにおけるジェネシスの盟友というイメージしかなかったが、ピーター・ハミルの絶叫ヴォイスのド迫力に圧倒された。 最初に購入したLPはやはり最…

No.32 Renaissance/A Song for All Seasons(四季)

自分が最初に聴いたルネッサンスは「燃ゆる灰」であったが、まだ粗削りさの残る初々しいアコースティックな作風は、イエスの構築美を期待していた未熟な耳には物足りなさを感じた。その後のルネッサンスはアメリカ市場での成功も勝ち取って、まさしくイエス…

No.31 Renaissance/Ashes Are Burning(燃ゆる灰)

クラシカル・ロックの雄と言えばルネッサンス。その代表作として廉価版シリーズで再発されたのを買った。1983年、中学三年生の夏だった。その時はエイジアから遡って入ったイエス、EL&Pに熱中していたので、このルネッサンスにも同じ音を期待した。リズムの…

No.30 Solstice/Silent Dance

1980年代に入って、プログレッシブ・ロックを確立した第一世代の名門バンドが表舞台から姿を消したのと入れ替わり、英国のアンダーグラウンドでは早くもその影響を受けた新たな世代のバンドが活動を本格化していた。ポンプ・ロックと呼ばれたその群像は先輩…

No.25 Eddie Jobson And Zinc/The Green Album

UKが解散した時、Eddie Jobsonはまだ25歳。改めて考えると、とんでもなく早熟な天才である。おまけに例の華麗なルックスだから、ヒーローと云うよりアイドルに近かった。そのEddieがソロ・ユニットZincを結成、大手レーベルCapitalと契約して発表したのがThe…

No.24 UK/Danger Money

Danger Moneyは1983年1月に廉価版の輸入盤を買った。1,200円と嫌に格安だった。ジョンとエディはいるものの、いつの間にか、ビルとアランは姿を消して、テリー・ボジオなるドラマ―に代わっていた。 音のほうは・・・と言えば、何やら格段にストレートになっ…

No.23 Led Zeppelin/Coda(最終楽章)

自分が洋楽の世界に入った1982年、ZeppelinとPurpleは解散したとは言え、各メンバーが洋楽メディアの最前線を陣取って現役の生々しい存在だった。当然のごとく通過する最初の登竜門であった。 主な代表曲はよくラジオ、テレビで流されていたので自然に耳に入…

No.22 UK/UK(憂国の四士)

UKは当初、エイジアの前身ということで入手した。「エイジアはポップ過ぎる」というので、よりプログレの王道であるUKを聴くべし、とのことであった。エイジアは全米チャートの年間№1になったが、UKはあまりヒットしなかった。FM雑誌のプログレ特集によると6…

No.21 Genesis/Foxtrot

1980年代に入るまでにプログレッシブ・ロックというジャンルを築いた名門の大半がアメリカ進出に失敗し戦線離脱を余儀なくされた。そんな中、ほぼ例外的に生き残ったのはジェネシスであった。まずピーター・ゲイブリエル、フィル・コリンズがソロ活動でブレ…

No.20 Caravan/For Girls Who Grow Plump in the Night(夜ごとに太る女のために)

カンタベリー・シーンを代表する最古参、キャラヴァン。そのいささか安易な感じのネーミングから推測されるとおり、今のわれわれが抱くプログレッシブ・ロックのシリアスで重いイメージとはかけ離れた無垢な軽さを備えた存在であった。彼等の歴史は古く、ゴ…

No.19 Yes/Close To The Edge(危機)

プログレ史上最高峰の名作、ということになるであろう。1972年作品、だから37年前になるが、今だに古さを感じないと言ったら言いすぎであろうか。世界中の多くのミュージシャンがこの作品に影響を受け、触発され、同じようなものを創り出そうとしてきたが、…

No.18 Emerson Lake And Palmer/Brain Salad Surgery(恐怖の頭脳改革)

中学生の頃、EL&Pはやっぱりヒーローだった。 当時、EL&Pはすでに解散後、エマーソンが「幻魔大戦」で来日したり、グレッグの方もゲイリー・ムーアとの共演がそこそこ注目を集めていた。 カールはもちろんエイジアで成功の絶頂。 しかし、EL&Pの名前をメディ…

No.8 Asia /Asia(詠時感~時へのロマン)

1982年の年間アルバムチャートの一位に輝いた大ヒット・アルバム。 元キング・クリムゾンのジョン・W。 元EL&Pのカール・P。 元イエスのスティーブ・H。 +ジョフリー・ダウンズ。 まさしく歴戦のツワモノ揃い、スーパーグループと呼ばれた。 とは言え、全員…